飯能市メガソーラー疑惑

阿須山中サッカー場問題解説 by azneko

怪文書が住民に配布される

(本日、2020年10月9日付の地元紙「文化新聞」に掲載されたことから当ブログでも情報公開することとした) 

表現は過剰、内容は正確

 9月中旬、阿須山中土地有効活用事業太陽光発電所(メガソーラー)開発用地を流れる唐沢川下流と県道の交差するあたり、赤城神社周辺の住宅に、県の林地開発許可担当部署の名を騙る出処不明の文書が配布された。A4両面カラー。印刷所で印刷されたと思われる品質でポリ袋に一枚一枚封入されていた。

 県の林地開発許可担当部署名を騙る出処不明の悪質な行為であり、危険をあおり過ぎるきらいはある。しかし、内容を精査すると、通常、開発実務関係者しか知り得ない最新の施工関連情報が盛り込まれており、一般市民では作成が困難と思われる。 

 

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怪文書オモテ

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怪文書ウラ

怪文書事件」を伝える地元紙 

代表者会議報告が情報源

 10月2日の市議会での会派代表者会議には、通常は呼ばれない文化新聞記者が何故か今回は来ていた。市幹部あるいは市議会有力者が呼んだのか。

 ウラ面の画像がないのは、市民に阿須山中太陽光発電のウイークポイントを知られたくない市幹部等から文化新聞への指示なのかは不明である。

 当ブログの調査、信頼筋からの情報では、記事には、いくつかの虚偽あるいは錯誤、不足情報、疑念があるので指摘する。

●ポスティングは9月21日と副市長が述べたとしている。しかし、実際には9月15日〜19日であった。

●地域関係者(自治会幹部)が市に文書を持ち込んだのが9月23日。

●市は「事実と異なる文書」と断じているが、過度に危険を煽る表現を除き、内容は正確だ。

 ●配布先を「自治会住民40戸」としているのは、不自然である。自治会加入の有無で選別して配布することができたのは、第三者であれば、しかるべき工作活動による。しかし、地域関係者、実質的に自治会の上部機関である飯能市側(市議、市幹部等)であれば容易にできることだ。これらが関与しているとも考えられるが定かではない。

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文化新聞2020年10月9日

阿須自治会住宅に投げ込む
県発出のようなチラシ

市「極めて悪質な行為」

 飯能市阿須の市有林を賃借し、サッカー場太陽光発電施設を一般社団法人飯能インターナショナルスポーツアカデミーが建設する「阿須山中土地有効活用事業」を巡り、計画地付近の住宅に埼玉県が作成したものと見紛うようなチラシが投げ込まれていたことが分かった。市議会の会派代表が出席した会合で、上良二副市長が報告した。
 上副市長が議会に提出した問題のチラシは、A4判のカラー2ページの体裁。「大雨時の自主避難のお願い」との見出しで、「阿須山中のメガソーラーは、不測の崩落事故の責任の所在が未定のため崩落防止工事を実施することができません。大雨時は住民の皆様さまの一刻も早い自主避難をお願いします」と書かれ、下段に阿須山中メガソーラーに関する問い合わせ先として、埼玉県農林部森づくり課と同課の電話番号が記されている。
 前記文章とともに、兵庫県姫路市宮城県仙台市で発生したメガソーラーが地盤ごと崩落した事故などの写真も掲載されている。
 上副市長によると、このチラシは9月21日早朝、阿須自治会の赤城神社周辺の住宅約40戸に何者かによってポスティングされたという。
 チラシを入手した市は、問い合わせ先に県の関係部署名が記載されていることから、県に問い合わせたところ、県は作成・配布していないことが分かった。
 このため、市では事実と異なる文書が、あたかも県が発出したかのようなやり方で配布されたことを「極めて悪質な行為」(上副市長)と判断し、30日に飯能署へ情報提供したという。
 一方、県は森づくり課長名で阿須自治会長に「この文書には、問い合わせ先として埼玉県農林部森づくり課と記載されていますが、当課がこの文書を作成したことはなく、配布を行っておりませんのでご承知おきいただきますようお願いします」とした「阿須山中における『大雨時の自主避難のお願い』に関する文書について」の通知を送付する対応をとった。(以上)

【TV番組紹介】2020年10月25日(日)13時〜TBS「噂の東京マガジン!」テーマ:埼玉県飯能市メガソーラー問題 コーナー:「噂の現場」約20分間