飯能市メガソーラー疑惑

阿須山中サッカー場問題解説 by azneko

【文字起こし】TBS テレビ「噂の!東京マガジン」全文(2)事業者の主張、公募への疑問

【引用元】TBSテレビ2020年10月25日放送「噂の!東京マガジン」のコーナー「噂の現場」タイトル「 地方創生で自然破壊!?サッカー場計画に賛否真っ二つ」約19分 CA:キャスター、NA:ナレーター、団体:加治丘陵の自然を考える会・飯能。【但書】著作権法違反を避けるために、「再録」ではなく、リポートの引用としてテキストを扱っている。

事業者代表の主張

事業者一般社団法人飯能インターナショナル・スポーツアカデミー(代表理事 木下聡一郎氏)は、莫大な建設費用がかかることを、付帯事業メガソーラー発電の理由としているが、その費用の大部分はメガソーラー建設に費やされる。メガソーラーなしの普通のサッカー場建設計画を選択しなかった理由を示す必要がある。

NA「建設するのは市内でジュニアサッカーチームボカ飯能を運営する事業者。あのマラドーラを輩出したアルゼンチンのボカジュニアーズの選手育成ライセンスを持つ日本唯一のチーム。今回の計画がどう地方創生につながるというのでしょうか」
事業者代表「ボカのエンブレム、世界に行くと通用する、このエンブレムを利用してですねえ、飯能市のシティープロモーション?地方創生ですね、それをやりたいと」
レポーター「あくまでメインはサッカーで、発電の方は、メインではないと」
事業者代表「莫大な費用がかかるわけですよ。まず、雨水の処理をちゃんとしなければならないという。莫大な費用がかかるんで、それを太陽光でやりたいと。あくまで、付帯事業として自分たちは提案したと。」

シール投票&市民の声

(街頭でシール投票実施。賛成28人、反対61人。3分の2強が反対)

NA「建設費と運営費などをまかなうための年間収益2億2千万円の太陽光発電だが。まちでも、賛否を聞いてみました。」

レポーターサッカー場をつくりますという計画なんですが、ご存じですか?」
市民10「知らない」

市民11「名前があがっていくと飯能について調べるじゃないですか。なんかいいと思いますけどね」
レポーター「サッカー場つくるっていう計画知っていますか?」
市民12「それは知っている。世界に巣立っていく選手が育つならいい計画だね」
市民13「練習場っていうのが、ピンとこないね。人を集めるんなら、やっぱり試合場だよね。」
市民14「地方創生になるんですかね。ちょっといきすぎた事業ではないかと思うんですけど」
市民15サッカー場は口実だよな。誰が見たって分かる。サッカー場が小さくて。反対なんだけど、なんでこうなったか、ちゃんと説明してほしい、市民に。」
NA太陽光発電を知らない人が多く、半数以上が反対(シール投票)。計画地は市が税金20億円で購入した森林。賃貸料にも周囲は疑問を」
市民9(団体)「市は借地料月10万円をもらうだけ。メガソーラーの収益は全部事業者です。一事業者を設けさせるための事業と言っていい」
市民5(団体)「世界に通用するサッカー選手を育てるためのサッカー場そのものは大賛成。だけど、そのサッカー場の資金稼ぎのためにこの自然を壊すことがおかしい」

 公募への疑問

一民間零細事業者に簿価20億円の市有地を貸し与えて、資金計画61億7千万円もの巨大事業の中心に据え、FIT20年契約期間合計45億円もの売電収入を与える便宜供与の根源が飯能市により不適正に実施された公募である。森本キャスターの指摘は当たっている。

レポーター「このサッカー場計画ですけど、飯能市が長年塩漬けになっていた土地を民間に有効活用してもらおうというのが、始まり。平成29年に市は計画案を公募しまして、翌年、市内でサッカースクールを運営する会社が提案したサッカー場計画が選ばれたという」
森本CA「これは公募でしょ?いくつもの提案が来たわけね」
レポーター「公募されたのは2つで、、、」

森本CA「2つしかないの」
レポーター「2つといえども市がなぜサイタク(ママ。「選定」の誤用)したのか、ご覧いただきましょう。飯能市が土地有効活用事業を公募した際の基本的な考え方は6つあるのですが、その中の2番目、地方創生に向けた取り組みである提案、これがですね、サイタクされた大きなものになっているのではないかという」
出演者「まあ、皆さんがおっしゃるのが、メガソーラーありきのサッカー場じゃあないかとサッカー場を貯水池としてつくるという案も考えられるから」
レポーターサッカー場ありきですから、運営するためにはですよ、どうしても資金かかりますから、メガソーラーで運営資金にあてると。メガソーラーをつくるためには、災害時には、調整池も必要だと、地域の皆さんの災害を防ぐための調整池ですから、災害時には、喜んで水没させる、という風におっしゃっていて、」
森本CA「メインはサッカー場なんでしょ?」出演者「そうです」
森本CA「そんなに広い土地でなくても、サッカーをやる子供達のサッカー場をつくるのであれば、そんなにお金を掛けなくてもいいわけだから、そんなにソーラーでもってさ、資金をいっぱい集めなくたっていいわけだから。一番に、土地の全部を活用した提案って書いてあるんだけど、やっぱりあの土地全部を使うって言うのが前提にあるんでしょ」
レポーター「こちらの土地ですね、市が20億円の税金で取得したのがこの色の付いている範囲内でして」
森本CA「年間いくらだって?」レポ「賃貸料は年間120万円でして」
森本CA「これが市に入るんですか?」レポ「そうです。月10万円ということになります」
森本CA「月10万円で貸すということですか。これは、だけど、市の収入としては微々たるものでしょう」
レポーター「ちなみに、20億円として、皆さん、回収するのに何年くらいかかると思いますか?」
出演者「100年くらい?」
レポーター「1600年なんですね。いまから遡っても大化の改新くらいですね」
出演者「あのくらいの土地を一気に使う事業というのは、今、時代的にはメガソーラーしかないわな」
レポーター森林伐採というのは、県の許可が必要ということで、県の許可を出ていると言うことで、別に違法なこともないわけですが、どっか、釈然としないというね」

 

→(3)に続く