飯能市メガソーラー疑惑

阿須山中サッカー場問題解説 by azneko

【文字起こし】TBSテレビ「噂の!東京マガジン」全文(1)住民の声

【引用元】TBSテレビ2020年10月25日放送「噂の!東京マガジン」のコーナー「噂の現場」タイトル「 地方創生で自然破壊!?サッカー場計画に賛否真っ二つ」約19分  CA:キャスター、NA:ナレーター、団体:加治丘陵の自然を考える会・飯能。 【但書】著作権に配慮し、「再録」ではなく、リポートの引用とした。

経緯

冒頭では、森林を活かしたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」の成功例をあげ、なぜ、阿須山中では、森林文化都市・飯能市が森林を破壊してまでサッカー場&メガソーラー開発に邁進することになったのか、疑問を投げかけている。

小島CA「豊かな森林を活かしたムーミンバレーパークが大成功の埼玉県飯能市での問題です。」

森本CA飯能市のウリである森林を伐採してですね。サッカー場をつくるという計画に市民の賛否が分かれているんですね」
NA「一体どんな計画なのか取材しました。市内の七割以上が森林という飯能市は森林文化都市を宣言しています。」
レポーター「どうも、ムーミンバレーパークの妖精ムーミン山口です。飯能市では、このムーミンバレーパークが大人気なんですねえ」
NA「市が誘致に成功してオープンしたしたテーマパークは2年間の開園以来170万人以上が訪れて大盛況。山口良一がスリルを楽しむ、いや、見に行く噂の現場」
レポーター「自然が魅力の飯能ですけれども、あちらの山の森林を伐採してサッカー場をつくるという計画に市民が反対しています。」

NAサッカー場は市が所有する森林を民間の事業者が借り受けて建設しますが、市民は、、、」

市民1「これは絶対、ダメだと思います。自然を破壊してまですることでは無いし」
市民2「山を切り崩してまで、そこにつくる意味があるのかな」
市民3「絶対反対です。これは」

NA「サッカーの街 飯能が、サッカー場建設で大モメ(キャプション表示)」
NA「2017年、飯能市は所有する森林を有効活用するため民間から地方創生につながる事業を公募。採用されたのは市内で少年サッカーチームを運営する事業者のサッカー場建設計画でした。すると多くの市民が反対の声を上げたのです。」 

市民団体会員の声

特別天然記念物ニホンカモシカなど希少種豊かな貴重な森を破壊して推進されるサッカー場建設を隠れ蓑として建設されるメガソーラー開発計画。開発計画全体を進行管理する飯能市に対する市民の批判が高まっている。

市民4(団体)「ほんとうに手つかずの自然が残されているんですね。タヌキやイノシシやニホンカモシカもいるんですね。どうしても、彼らの住処を私達は守りたいです」
NA「計画地周辺は国の特別天然記念物ニホンカモシカも生息している貴重な森」
市民5(団体)飯能駅からわずか3キロでこんな自然があることがすごい」
NA「清流のながれる森を市民は守りたいと言います。伐採される森林はおよそ14ha。東京ドーム3個分と広大」
レポーター「相当何面もあるような立派なサッカー場ができるということですよね」
市民4(団体)「私達が手に入れた地図を見るとサッカー場はたったこれだけの1haにも満たない、それの10倍のすべてがメガソーラーになる」
レポーター「じゃあ、ほぼメガソーラー?」
市民5(団体)「そうそう」

NA「広大な敷地にサッカー場は一面だけ。残りのほとんどはメガソーラー、太陽光発電所。今年8月、サッカー場建設に関するお知らせ。それには、太陽光発電所はサッカー場の付帯事業として実施するものとして書かれていました。」
市民6(団体)「そこにメガソーラーと言ったら反対されるんで、どうも、言葉は悪いですけど、隠れ蓑に使われているのかなあという気はしますけどね」
NA太陽光発電の説明が少なすぎると市民は言っています」

近隣住民の声

開発予定地を流れる唐沢川沿いに居住する阿須三王塚地区住民は、阿須山中開発計画に反対を表明。このままでは、飯能市が管理進行する阿須山中に加えて、今後、イーゲート社が計画中の北側の三王塚と南側の孫治山を合わせて3つのソーラー発電に囲まれて生活することになる。三王塚以外の阿須地区住民も続々と開発阻止の動きに加わる。昨今の記録的豪雨に、今後の唐沢川の氾濫、過酷な水害の可能性がある。

NA「そして、計画地の麓にある住宅地では、住民がこんな不安を抱えていました。」

市民7(住民)「すごい雨が降るじゃないですか、異常なほど。そのたびにこの川はどうなるのだろう、と不安な気持ちでいますんで」

NA「住宅街の横を流れる唐沢川は大雨が降ると、危険な状態に。ここ5年で2度氾濫したと住民は言います。計画地で森林が伐採されると山の保水力が衰え、さらに危険になると心配しています」
市民8(住民)「5,6年前、ここ(唐沢川)、氾濫しました。道路にあふれて、棲んでいる魚が泳いでいたんです。そういうことがあるのに、市の方がなんで許可するのか、わからないですよ」
NA「事業者は水害対策として、サッカー場をスリバチ状にして、調整池にするといいます。そのサッカー場についてはこんな疑問も」
市民9(団体)「市は地方創生で、サッカー場で活性化と言っているんですけど、観客席も水道も常設トイレもない。」
NA「練習場であるサッカー場では地方創生にならないというのです」

→(2)に続く