飯能市メガソーラー疑惑

阿須山中サッカー場問題解説 by azneko

噂の東京マガジン問題 (1)市からTBSに対する抗議文

飯能市がTBSテレビに対する抗議文提出を報告

飯能市が問題としたのは、2020年10月25日放送のTBSテレビ「噂の!東京マガジン」の地域問題解説コーナー「噂の現場 地方創生で自然破壊!?サッカー場計画に賛否真っ二つ」放送時間約19分。

「大変困惑するとともに憤慨するような内容」であったことを理由にして、飯能市長から株式会社TBSテレビ社長あてに抗議文が発出された。

抗議文テキスト版

2飯地創発第38号 令和2年11月5日

株式会社TBSテレビ代表取締役社長佐々木卓様

飯能市長大久保勝

噂の!東京マガジン」への抗議及び要請について

 令和2年10月25日に放送された貴社の番組「噂の!東京マガジン」において、本市が取り組んでいる阿須山中土地有効活用事業が取り上げられましたが、本事業を推進している本市にとりましては、大変困惑するとともに憤慨するような内容でした。

 去る9月30日、貴社の情報制作局情報三部のディレクター吉岡慶太氏より私への撮影取材の協力依頼をいただきました。取材をお受けする前に、職員を通じて吉岡氏とやり取りをさせていただく中、私としては、今回の放送が政治利用されることがないか、番組として本事業の賛否を論じられることがないかについて確認させていただいたところ、そのようなことがないよう、本事業について市民が疑問に思っていることを紹介すること、賛成・反対の両方の意見を紹介することなどをお約束していただいたため、撮影取材(インタビュー)を承諾するとともに、可能な限り取材に協力するよう職員にも指示し、本事業に関する今までの経緯、飯能市議会での議論の状況、開示した情報などについてご説明させていただきました。
 しかし、当日の放送を見る限り、本事業の説明・紹介内容が著しく不足しており、そのためか見当違いともとれるような内容が見受けられ、特に地方創生の専門家としてご紹介された関東学院大学の准教授の発言内容については、貴社からどの程度ご説明した上でのものなのか甚だ疑問であり、それがその後の森本毅郎氏の「専門家が地方創生ではないと断じた」というご発言にもつながったことは誠に遺憾です。
 また、森本氏の「サッカーが主なんだから広大な造成はいらない」、「月10万を1600年かけないと20億返せない」、「初めから話していると反対も出るだろうし、また、計画が頓挫してしまうという危惧があったんでしょうね」、「市は何のメリットがあるかというと月に10万円、見合わないんじゃないか」、「市に何の利益があるのかっていうのがきちんと説明できないんじゃないか」といったご発言についても、本事業のことを正しくご理解いただいた上でのものなのか甚だ疑問です。
 さらには、私及び事業者を除く本事業に対する賛成、反対の声については、紹介人数、放映時間とも大きな偏りがあり、反対の声をより多く、より長く取り上げて放映されていました。
 こうしたことから、貴社において本事業を取り上げる趣旨、構成内容が当初のお約束とは違い、視聴者に対し、本市があたかもとんでもないことをしている、本事業に反対すべきといった印象を残す内容であったことは間違いなく、そのように世論を誘導するかのようにも見て取れました。

 ご承知のとおり、全国の地方自治体では、その地方自治体をはじめ我が国の発展、繁栄に繋げるため、思考を凝らし、創意工夫し、知恵を働かせて、様々な地方創生に取り組んでいるところです。それら地方自治体は、すべてそこに暮らす市民等の幸せを願い取り組んでいるものであります。
 貴社の「噂の!東京マガジン」は、報道・情報・ドキュメンタリー番組として、放送が開始されてから既に30年以上を経過している人気の長寿番組と伺っております。全国には、この番組を楽しみにされている方が多くいることと存じます。
 また、貴社におかれては、放送の社会的責任と公共的使命を認識し、より良い社会環境、地球環境の実現と、公共の福祉に貢献することを使命とし、また、公正な立場を守るともしております。その上で、放送番組については、TBS放送基準及び日本民放放送連盟放送基準によって編成することとしております。
 しかし、高い倫理観、社会的使命を掲げる貴社の人気番組での今回の放送内容は、適切とは言い難く誠に残念であります。今回の放送内容、取材過程とも、貴社の使命、放送基準と照らし合わせてみましても、大きな疑問が生じています。今回の放送内容では、本事業に対する地元住民の賛成の声を紹介することなく、地元住民全体が反対であるかのような映像となっている、本事業地近隣において他県で太陽光パネルの飛散事故等を起こした事業者による太陽光発電施設の設置計画が進んでいるといった本事業と直接関係ないことを伝え、太陽光発電施設の設置反対の発言を誘導するような撮影がなされていたなどと言って憤慨されている方もいると伺っております。
 以上のことから、本市としては、今回の放送内容等に対して強く抗議し、何らかの措置を講じていただきたく強く要請します。また、本事業に関する内容について誰がどのように伝えた上での放送の中でのご発言につながったのか明らかにし、説明していただくよう強く求めるものです。これらの事項につきましては、文書での早急な回答を求めます。
 なお、本抗議内容につきましては、飯能市議会、飯能市民に対して公表いたしますので、ご承知おきください。

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抗議文1p

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抗議文2p

PDF版:「噂の!東京マガジン」への抗議及び要請について/飯能市HP

引用元:飯能市HP

www.city.hanno.lg.jp