飯能市メガソーラー疑惑

阿須山中サッカー場問題解説 by azneko

熱海市伊豆山ソーラーは低圧分割か

 7月3日に発生した静岡県熱海市の土石流は甚大な被害をもたらし、人命が失われ、現在も、救出活動中である。
 今後、再発防止のために、発生原因の特定と防止策の策定が急がれる。
 さて、この土石流災害と発生現場の近隣、山頂上付近にはソーラー発電所が設置されている。いまのところ、今回の災害との因果関係は不明である。
 固定価格買取制度事業者計画認定情報を調べたところ、これは、低圧分割案件(※)であることが見て取れる。
 「熱海市伊豆山」でFIT認定番号を取得している、低圧分割案件は3社ある。1社のみが「運転開始前」となっておらず、稼働しているものと思われるが、実際の稼働状況が不明のため、単独事業か、2社以上の合同事業かは不明である。
 地図上の目測と、モジュール容量で他事例と比較すると開発面積は概ね1ha前後以上と考えられ、分割案件による分割計画でなければ、林地開発許可が必要な開発行為となっている可能性がある。
 林地開発許可基準では、土砂災害水害等の予防措置として調整池等の防災施設の設置が義務づけられているが、分割案件であれば、免れることも可能であり、防災上問題となる。
 3社ともに、分割された発電出力が、すべて40kwとなっている。また、3社すべてに関与する人物が特定されている。
太陽光発電は、50kw以上の高圧連系では、50kw未満の低圧連系と比較して、電気事業法の適用基準が厳格となり、設置運営コストが格段に上昇する。これを脱法的に回避する手法が低圧分割である。2000kw以上の特別高圧連系を分割する手法は高圧分割となる。ここ埼玉県飯能市周辺では、発電出力6MWを越える特別高圧連系となるところを4つに分割して高圧連系としている事例が報告されている。

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伊豆山分割案件。3色で3社を示す